出張江戸前鮨職人ガンジーのブログ

実店舗を持たずに時間場所問わずすしを握る、おすしのフリーランスです。ご自宅への出張江戸前鮨や、ケータリング、様々な業態とコラボしたイベント出店をしています。 本格的な江戸前鮨にこだわった愛知県初の出張専門のすし屋です。

【すしの歴史】1. すしの始まりは日本じゃなかった!?

出張江戸前鮨職人のガンジーです。

日本人なら誰でも知っている「おすし」。多様な形で世界に広がる「SUSHI」。

そんなおすしのことをどれくらい知っていますか?

日本の文化と密接に結びついているおすしの歴史について触れることで、さらにおすしに対する興味が芽生える。おすしが美味しくなる。そしてちょっとした知識を世界に広めて、日本の伝統のおすしについてもっと知ってもらえたらいいと思いませんか?

 

ここではおすしの歴史について少しずつお話したいと思います。僕も勉強しながらやっていきます。一緒に少しずつ楽しく学んでいきたいです。

 

すしの歴史。第一弾はすしの始まりについて。

 

 

すしの始まりは日本じゃなかった!?

いきなりですが、問題です。

おすしの始まりはどこでしょう?

 

① インド

② 東南アジア

③ ヨーロッパ

④ アフリカ

⑤ 愛知県

 

 

・・・

 

・・・

 

・・・

 

正解は・・・

 

②東南アジアです! 

 

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おすしの始まりは、タイやラオス辺りと言われています。

東南アジアでは古来より、水田稲作文化があり、米と魚介類を組み合わせた食品が多いです。また、世界的にみても発酵食品がとても多い地域となります。

「馴れずし」と言われる、塩漬けした魚を米と一緒に発酵させて長期保存する方法が考え出されたようです。

どういう地域で生まれたのかについては諸説ありますが、代表的な説はこのようなものです。

 

東南アジアの山岳民族説

なれずしの起源について、東南アジアの山岳民族が川魚を長期保存する方法として考え出したと言われています。海から離れた山岳地帯では、雨が多いため乾燥が難しく、塩漬けした魚を米で発酵させるという保存を編み出したと考える説があるようです。

篠田統「すしの本」柴田書店・1970)

 

東南アジアの水田地帯説

上記に対して、東南アジア(タイ・ラオス)の平地での水田地帯で発達した説。水田地帯で稲作と漁獲が行われたため、必然的に塩・魚・米があったため。

(石毛直道、ケネス・ラドル「魚醤とナレズシの研究ーモンスーン・アジアの食事文化」岩波書店・1990)

 

個人的には水田地帯説のほうが無理がないような気がします。どちらにせよ、タイやラオスの稲作文化と発酵文化が結びついたようです。

 

日本への伝来

中国から稲作文化が伝来するタイミングで、なれずしも伝来したと言われています。ちなみに米の伝来は紀元前4〜前3世紀ごろ。

随分昔からおすしはあるんですね。しかし、この頃は文字にした文献はなく、それ以前からあるとすれば、米の伝来とともに伝わっただろうという推定であるみたいです。

考古学的資料にすしが登場するのはもう少し後のようです。

 

次回はおすしが初めて日本の文献に登場したのはいつか?についてお話いたします。

 

 

出張すし職人ガンジーは愛知県名古屋市春日井市を中心に活動している出張料理人です。

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